世界的な組み込みシステム開発ソフトウェアソリューションベンダーIARは、ルネサスの最新の量産条件を備えたRH850/U2A MCAL(マイクロコントローラ抽象化層)パッケージが、IARのRH850ツールチェーン(v2.21.2機能安全版)に全面的に対応したと発表しました。ルネサスRH850/U…
世界的な組み込みシステム開発ソフトウェアソリューションベンダーIARは、ルネサスの最新の量産条件を備えたRH850/U2A MCAL(マイクロコントローラ抽象化層)パッケージが、IARのRH850ツールチェーン(v2.21.2機能安全版)に全面的に対応したと発表しました。ルネサスRH850/U2A MCUは、高性能、機能安全、低消費電力の自動車向けに設計されており、先進運転支援システム(ADAS)、車体制御、電気自動車プラットフォームなどに広く使われています。
RH850/U2A ASIL D MP MCALパッケージはルネサス経由で入手できます。AUTOSAR r22-11ベースの構成と例示的なドライバを含んでおり、プロジェクト量産のためのツールチェーンとしてIARコンパイラをサポートしています。
RH850/U2Aに対応しています
自動車業界のソフトウェア定義自動車(SDV)への移行に伴い、組み込み型MCALソリューションへの需要は伸び続けています。車両の制御から空中アップデート(OTA)、運転支援まで、ソフトウェアによる自動車の組み込みシステムへの依存度はますます高まっている。このような環境下で、MCALはハードとソフトの間に一貫した抽象層を提供することによって、統合作業を大幅に簡素化し、車種間、プラットフォーム間のソフトウェア多重性を高め、現代自動車のソフトウェアの安全性、コンプライアンス、柔軟性の要求を満たします。
最新のRH850/U2A MCALパッケージは、開発者がコード品質、コンプライアンス、ツールチェーンの安定性を重視する環境でIARツールチェーンを使用することを可能にし、開発期間の短縮とさまざまなアプリケーション領域にわたる統合を容易にします。
ルネサスシニアマネージャのSandra Stehr氏は、「IARは長い間、ルネサスツールチェーンの信頼できるパートナーであり続けてきました。今回のMCALのリリースにより、RH850/U2Aユーザーは認証されたツールチェーンと洗練された開発プロセスのサポートを得ることができます。」
IARのRH850ツールチェーン(v2.21.2)は、現代的な開発ワークフローにシームレスに統合され、GitHub、GitLab、JenkinsなどのCI/CDツールを包括的にサポートします。ISO 26262の機能安全認証サポートにより、IARプラットフォームは、自動車ソフトウェア開発におけるリスクを大幅に削減し、コンプライアンス手続きを簡素化することができます。
IAR最高製品責任者のThomas Andersson氏は「ルネサス・RH850/U2A MCALが量産認証を取得し、IARのRH850ツールチェーンをサポートすることで、開発者はAUTOSARベースのアプリケーションを、洗練された信頼性の高い高性能チップに大規模に展開できるようになりました。IARは、TUV SUD認証を受けたコンパイラ、公式VS Codeプラグイン、CI/CD、静的コード分析ツールを統合し、自動車ソフトウェア開発の効率と品質を全面的に向上させます。」
長期的な協力関係です
IARとルネサスの提携は1980年代にまでさかのぼります。IARの組み込み型開発プラットフォームは、RA、RX、RL78、RH850、RZ、risc-vなど、4000以上のルネサスチップをサポートしています。開発者に安定した集積度の高い、ルネサスのプラットフォームに最適化されたツールチェーンを提供し続けているのは、両社の長年にわたる強固なパートナーシップです。
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